一戸建ての維持費について

2020.9.22023.9.12
家づくりがwakaru

一戸建ての住宅は、購入費用だけでなく修繕費だけでなく税金などの維持費を自分で管理しなければなりません。 これから一戸建ての住宅の購入を考えている方は、維持費がどのくらいかかるのか検討したいですよね。 今回は一戸建ての維持費について、節約法まで丁寧にご紹介します。

一戸建ての維持費

一戸建ての維持費には、大きく分けて「税金」「保険料」「修繕費」があります。 「税金」は住んでいる自治体に払いますが、「保険料」「修繕費」はご自身が契約した会社や依頼した会社に支払います。 またそれに加えて光熱費や電気代、水道代、住宅ローンなど、いろんな費用がかかるので、維持費をある程度把握しておくことはとても重要です。

税金

一戸建ての住宅を購入した際には、維持費として必ずかかる税金があります。 それが固定資産税です。 それに加え自治体によってはかかる都市計画税というものがあります。  

①固定資産税

固定資産税とは、家・土地などの所有する不動産に対し納める税金のことです。 毎年1月1日時点で不動産を所有している場合に支払うので、所有している限り毎年納め続けなければなりません。 これは一戸建てに限らず、マンションでも払う義務があります。通常4回払いです。 地域によっては一括払いもできます。 支払いを忘れると延滞税が取られる場合がありますので、口座振替やクレジットカード払いにしておくことをおすすめします。 固定資産税は固定資産評価額×1.4%です。 固定資産評価額とは、自治体の担当者が家屋調査をして決定します。 家屋調査に協力しないと、想定よりも高く評価されてしまう場合がありますので注意しましょう。 固定資産税の相場は広さにもよるものの、10~15万円です。 この固定資産税ですが、以下の場合は一定期間の軽減措置がとられる場合があります。申請などは必要ありません。 ・200㎡以下の住宅用土地 :課税標準額が1/6に ・200㎡を超える住宅用土地:200㎡を超えた部分の課税標準額が1/3に ・2020年3月31日までに立てた新築  

②都市計画税

都市計画税とは、自治体の区画整理の際に充てるための税金のことをいいます。 これは該当しない自治体もあるので、一戸建ての住宅を購入する際に自治体または不動産会社に確認が必要です。 この都市計画税があるのとないのとでは維持費も変わってきます。 都市計画税は固定資産評価額×税率上限0.3%です。 税率は自治体によって異なります。 都市計画税は固定資産税同様、軽減措置を取られる場合があります。 ・200㎡以下の住宅用土地 :固定資産評価額×1/3 ・200㎡を超える住宅用土地:固定資産評価額×2/3

保険料

一戸建てに限らず、住宅には保険料という維持費がかかります。 保険に入ることで火災・水害・地震などの人災や天災の際に住宅の建物や家財への被害を受けたときにきちんと補償を受けることができます。

①火災保険

「火災保険」は住宅を購入した時に基本的に加入する保険です。 住宅ローンを組む時に火災保険に入ることを義務付ける金融機関もあります。 火災保険は、適用範囲と補償範囲によって相場が異なるものの、10~20万円と考えておきましょう。

②地震保険

地震保険は火災保険とセットで加入する保険で、地震保険に加入しない場合は維持費が浮きますが、いざという時のために加入をおすすめします。 地震保険の相場は一戸建ての住宅を建てる場所によって異なるため、保険会社へ確認をして算出しましょう。

修繕費

一戸建ての住宅の場合、自分で修繕費を払うため、維持費として加味しておく必要があります。 新築の場合、立ててから5年程度からメンテナンスをして修繕していく必要があります。 修繕費はいつ、どのくらいの費用がかかるかは、周辺環境にもよるのでなかなか相場を出すことは難しいのです。 ですので、コツコツと積立をしていくことをおすすめします。

一戸建て住宅の維持費の節約法

一戸建て住宅の維持費を少しでも節約したい!と思っている方も多いのではないのでしょうか? 一戸建て住宅の維持費を節約するには、修繕費をどれだけ抑えられるかがポイントになります。 ですので、新築やリフォームの時に以下のポイントを抑えると、維持費がある程度抑えられます。

①耐久性の高い素材

新築やリフォームをする際は、メンテナンスフリーなどの耐久性の高い素材を選びましょう。 素材によっては初期コストがかかる可能性はあるものの、長く住むことを考えるとメンテナンスなどの維持費は抑えられます。

②施工業者

施工業者を丁寧に選ぶことも、一戸建て住宅の維持費を節約するのに必要です。 施工業者はさまざまで、同じクオリティでも倍近くの金額がかかったり、アフターサービスが充実していたりします。 相見積もりをとってしっかり選びましょう。

③省エネ

新築やリフォームの際に省エネを意識することもおすすめします。 先述しましたが、一戸建て住宅の主な維持費は税金・保険料・修繕費ですが、そのほかにも光熱費や電気代などの生活費もかかります。 こうした少しの違いで、維持費は変わってきます。

まとめ

今回は一戸建ての住宅における維持費と維持費の節約法についてご紹介しました。 税金・保険料は節約するのは難しいものの、耐久性が高い素材や施工業者のクオリティをしっかり選ぶことで、修繕費という維持費が抑えることが可能です。   一戸建てにかかる維持費は、上手にやりくりをしていきましょう。