理想の家をローコストで叶える「自由設計の家」とは?

2020.11.302023.12.26
家づくりがwakaru

家を建てるなら、家族がくつろげるリビングや自分の趣味の部屋、ガーデニングが楽しめる庭など、思い描いている理想を実現させたいですよね。でも思い描く全ての理想を叶えるとしたら、どれくらいの費用がかかるのか気になるところ。

自分の希望を叶えつつ、費用も抑えた家をつくりたいなら、おすすめは「自由設計の家」です。一体どのような家づくりなのでしょうか。一般的に知られる注文住宅や建売住宅と比較しながら紹介します。

  1. 自由設計の家とはどんな家?
  2. 自由設計の家の事例
  3. 自由設計の家づくりの依頼先を決める方法

自由設計の家とはどんな家?

「自由設計」とは、一定条件のもとで間取りなどを自由に設定できる家づくりのことを指します。

この一定条件には、下記のようなものがあげられます。

  • ・売地に建物を建てる施工会社が決まっている、という土地にかかる条件
  • ・土地にどのような建物なら建てて良いか、という建物にかかる条件

一般的にあなたが目にする「自由設計の家」というのは、その土地で建てられるハウスメーカー、あるいは工務店がすでに決まっている、いわゆる「建築条件付き売地」で建てるプランがほとんどでしょう。

「建築条件付き売地」で建てる「自由設計の家」の多くは、間取りを自由に変更できる点は注文住宅と同じですが、キッチンやバスなどの設備、内装・外装に使う素材が注文住宅で建てるより細かく指定されていたり、あるいは建築期間が決められているなど、条件がある場合が多いようです。

これらの条件は、担当するハウスメーカーや工務店によっても異なるので、「注文住宅と同じ条件で建てられるのか」、「設備のスペック、内装・外装の素材を選ぶことができるか」などを事前に確認しましょう。

広島建設の自由設計は、建築条件付きの売地であっても注文住宅と変わらない条件で、お客さまのご要望にあわせたプランを決めていただくことができます。

キッチンやバスなどの住宅設備のグレードをあげたり、気になるデザインの内装や外装の建材を変えたり、さらに使いやすいようにオプション機能を付けたりといったご要望にも、臨機応変に対応しています。「間取りは自由にできるけど、設備は決まっているから仕方がないか…」とあきらめずに、あなたのお望みをお聞かせください。

注文住宅との違い

「注文住宅」は、文字通り注文を受けてから建てる住宅のことです。土地を用意して、建築会社を選び、外観や間取り、設備、内装など全てを自分達で決められます。すでに土地を持っている方や徹底してこだわった家を建てたいという方にはおすすめです。

自由度が高いことに加え、建築現場を確認できることや、こだわりがない箇所は、グレードを下げてコストを調整することもできます。一方、自由度が高い分、費用が高額になることも多く、期間も長くかかってしまうことがあります。

建売住宅との違い

「建売住宅」は、土地とセットで販売されている新築分譲住宅のことをいいます。建物は、購入者が決まる前に設計されて、その建築中に販売が開始される場合と、住宅が完成後に販売が開始される場合があります。

「建売住宅」のメリットは、手ごろな価格で購入できることや、建物を見てから購入を決められること、決めてから入居までの期間が短いことなどです。「建売住宅」は、予算を抑えて家を購入したい方や、すぐに住宅を購入したい方などにおすすめです。

自由設計の家の事例

自由設計の家

自由設計の家は、施主が思い描く「ライフスタイル」に合わせて、自由に間取りを設計できる住まいのことです。例えば、どのような間取りがあるのでしょうか、その一例をご紹介します。

アウトドアが好きな方

デッキ・テラスのある家

デッキやテラス、お庭は、工夫次第で家の中と外をつなぐもうひとつのリビングとして活用できます。例えば、晴れた日には、リビングとデッキを繋げてバーベキューができるなど、リビングにいてもデッキにいても同じ空間を共有することが可能になります。

バルコニーのある家

目隠しのついたバルコニーがあったなら、一日の始まりに窓を開けて大きく伸びをしたいと思いませんか?自宅のバルコニーなら、人目を気にしないでオープンカフェ気分を味わえます。夜は間接照明を設置すれば、星明りが見えるレストランへと姿を変えます。

バルコニーは、そんなプライベート空間を楽しめる場所です。

屋上のある家

屋上空間は、子供が飛び出す心配のない安全性の高い贅沢なお庭。家が都会にあったり、周囲に緑が少ない環境であったりしても、芝や鉢植え、テーブルや椅子を置けば、我が家だけのオアシスになります。

屋上があれば、ガーデンパーティ子供の水遊びグランピングもできるとっておきの場所として利用できます。

片付け上手な生活を送りたい方

家事導線を工夫する

「片付けてもすぐ散らかってしまう」「ついものを置きっぱなしにしてしまう」など、キレイな状態がなかなか維持できないことはありませんか?その原因は、もともと片付けにくい家事導線が影響しているかもしれません。

家事導線とは、家の中で料理、洗濯、掃除など家事をするときに効率よく行える導線のこと。家事導線上に、その時の家事に必要なものがすぐにしまえる収納スペースがあれば、片付けのストレスを減らすことができ、置きっぱなしにすることも無くなるでしょう。

共有のものを置く場所を整える

片付け上手な生活を送るためには、自然に片付く導線設計が大切になります。家族の誰かにとって片付けにくい設計であれば、モノが散らかってしまう可能性があるため、家族全員が「片付けやすい!」と感じられる収納スペースを作ることが重要です。

特にキッチン、リビング、玄関など家族の共有スペースは特に大事な場所。その共有スペースで片付けやすい収納スペースをとることが、ものを散らかさない家づくりのポイントです。

自分の趣味を家づくりに活かしたい方

家の中に自分の趣味の空間があると、仕事や勉強に追われる毎日の中でも、気分転換やリフレッシュができます。空間を作ることで日々の疲れやストレスから解放されて、また翌日への活力にもつながります。

ガレージのある家

例えば、車やバイクや釣りなどアウトドアの趣味がある方は、ガレージを趣味に使うものを飾る場所として利用してはいかがでしょう。バイクを趣味としている方なら、ガレージがあればバイクをメンテナンスしたり、眺めたりすることができます。

バーカウンターのある家

お酒が好きな人なら、キッチン近くに対面式のバーカウンターを設けて、お酒や軽食が楽しめます。カウンターの周囲にお酒のボトルが置ける棚などを付けたり、アンティーク品などを置けば、本当にお店で飲んでいるような気分を自宅で味わうことができます。

広い空間を活かして家族といつも一緒にいたい方

家族全員が自然と集まれる、家の中に広場のような空間があると、コミュニケーションがとりやすくなります。

例えば、リビングと2階以上にある子供部屋を吹き抜けでつなぐことで、1階にいても子供が2階にいるかどうかが分かります。また、高窓を配置して勾配天井にすることで、明るく心地よい空間を作ることができます。

このように、広い空間でも家族をより身近に感じられる家づくりが可能になります。

日本の伝統的な暮らしを満喫したい方

和室は、さまざまな使い方ができる便利なスペースです。例えば、友人や親せきが遊びに来たときに客間として利用したり、小さなお子さんがいる場合は、自由に走り回ったりふとんを敷いてお昼寝に使える子供部屋として使用したりするなどです。洗濯物を仮置きして、アイロンがけをする家事スペースとしても利用できます。また、仏壇を設置すれば仏間としての利用も可能です。

ペットと一緒に暮らしたい方

ペットと一緒に暮らしている方や、家を建てたらペットを飼いたいと考えている方は、ペットと一緒に暮らしやすいスペースや設備にもしておきたいですよね。

例えば、ペットだけの部屋を作ったり、ペットと共有するスペースとペットを入れないスペースを分けたりすることで、双方にストレスの少ない暮らしが実現できます。また、ペットが散歩から戻ったら、家に入る前にペットの身体の汚れを落とせる、土間や洗面所を作ることで家の中を清潔に保てたり、ペットフードやペット用品をまとめて収納するスペースを作ることで、整理がしやすくなったりします。

このような、ペットに必要なスペースや設備を、家を設計する段階から考えることで、ペットと一緒に暮らしやすい家づくりの方法もあります。

子供の健康を第一にしたい方

小さなお子さまをお持ちで、お子さまがアレルギーを抱えている場合、自然素材を取り入れたいという方もいらっしゃるでしょう。例えば、漆喰や珪藻土、無垢材などを家の建材に取り入れる方法があります。

一般的な住宅には、化学物質が含まれる建材を使用しているものもあり、化学物質によってアレルギー症状を引き起こし、かゆみや呼吸障害、めまいなどにつながることもあります。ですので、お子さんの健康を第一にしたい方は、使われている建材も着目してみてはいかがでしょうか。

自由設計の家づくりの依頼先の決める方法

自由設計の家づくりの依頼先の決める方法

依頼できる建築会社

ハウスメーカー

ハウスメーカーには、大手ハウスメーカーと地域密着型のハウスメーカーがあります。

大手ハウスメーカーは、日本国内で広範囲に展開する住宅建設会社のことです。大手ハウスメーカーでは注文住宅を大量に生産できるよう、建設資材の一部を規格化し、設計から施工に至るまでの工程がシステム化されています。テレビCMなどで知名度も高く、全国各地に営業所や住宅展示場も設けているので、気軽にモデルハウスも見学できて、実物を確かめることができます。

一方、地域密着型のハウスメーカーは、大手ハウスメーカーほど、拠点が多くはありませんが、その地域の気候や地形などの特徴を熟知しているので、暑さや寒さ、湿度の高さなど、地域性に合った家が建てられます。

工務店

工務店は、地域密着型の少人数で運営している建設会社です。設計から施工まで自社で一貫して手がけている分、施主のデザインや間取りなど、要望に沿った住まいを作ることができます。

ハウスメーカーは、住宅が規格化されているので、工期が短くて済み、かつ品質も安定しているメリットがあります。規模が大きく経営が安定しているのが魅力です。

工務店は、会社によって品質にばらつきはあるものの自由度が高く、オーダーメイドの家づくりができるメリットがあります。地域密着型ですので何かあったときにすぐに駆けつけてくれるのも魅力です。

それぞれに、メリット・デメリットがありますので、自分が希望する家づくりにはどちらが合うのかよく比較検討しましょう。