【木造注文住宅】メリット・デメリットからハウスメーカーの選び方まで

2021.12.102023.12.26
家づくりがwakaru
【木造注文住宅】メリット・デメリットからハウスメーカーの選び方まで

注文住宅でこだわりの住まいを実現したい人は、木造で注文住宅を建てることがおすすめです。注文住宅の選択肢には木造と鉄骨造があるものの、木造住宅は鉄骨造住宅にはないメリットがあります。

木造の注文住宅に魅力を感じていて、木造住宅のメリット・デメリットを理解した上で、信頼できるハウスメーカーに依頼したい人も多いのではないでしょうか。

当記事では、木造住宅のメリット・デメリットから木造住宅の具体的な工法、ハウスメーカーの選び方までを説明します。マイホーム購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

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1.そもそも木造住宅とは?

そもそも木造住宅とは?

木造住宅とは、建物の土台や柱・壁・梁など主要構造部の建材に木材を用いた住宅のことです。木材には、ヒノキ・スギなどが使用されます。

日本では古くから寺社仏閣を木材で建築してきた歴史があり、木造建築技術が発達しました。木造建築は気温や湿度変化が激しい日本の風土に合っており、現在でも住宅建築の工法として広く利用されています。

注文住宅を含む戸建て住宅を建てるときの選択肢には鉄骨造もあるものの、木造で建築することが一般的です。

2.木造住宅で注文住宅を建てるメリット・デメリット

注文住宅を一般的に木造住宅で建築する理由は、木造住宅の持つメリットにあります。注文住宅の躯体を木造にすべきか悩んでいる人は、木造住宅のメリットやデメリットを踏まえて考えることが大切です。

ここからは、木造住宅で注文住宅を建てるメリット3つとデメリット2つを解説します。

2-1.メリット(1)建築コストが安価な傾向にある

木造住宅は鉄骨造住宅と比較して、建築コストが安価な傾向にあります。木造住宅と鉄骨造住宅では、建材の材料費と工期に違いがあるためです。

木造住宅の建材は木材であるのに対して、鉄骨造住宅では一般的に軽量鉄骨を使用します。木材の価格は樹種により異なるものの、加工が容易な木材は材料費が安いことが特徴です。鉄骨は建築現場での加工が難しく、工場で加工する必要があるため、木材よりも材料費が高くなります。

工期の点では、木造住宅は3~5か月程度の工期で住宅が完成して、人件費等のコストを抑えることが可能です。対して、鉄骨造住宅は地盤調査や地盤改良に時間がかかり、工期が伸びた分だけコストがかかってしまいます。

2-2.メリット(2)設計の自由度が高い

木造住宅で建材として使用する木材は加工が容易であり、建材の組み方次第で様々な間取りを実現できます。リビングの間取りを広く取ったり、建材に使用する木の種類を指定したりなど、設計の自由度が高いことが木造住宅のメリットです。

鉄骨造住宅の場合は、鉄骨を工場で製造・加工する関係上、鉄骨にあまりバリエーションを持たせられません。使用する鉄骨の仕様をある程度統一する必要があるため、どうしても設計の自由度が低くなってしまいます。

注文住宅を建てたいと考えたとき、自分のこだわりを実現できる家を希望する人は多いでしょう。設計の自由度が高い木造住宅は、自由度の高さが重要となる注文住宅とは相性の良い素材です。

2-3.メリット(3)耐震性や耐火性も十分優れている

木造住宅と鉄骨造住宅を比較したとき、木造住宅の耐震性や耐火性を心配する人も多いのではないでしょうか。しかし、木造住宅は耐震性や耐火性も十分優れています。

住宅の耐震性を考えるときに大切なポイントが、建物の重量です。地震の揺れは、建物の重量が重いと伝わりやすくなります。木材を使用していて軽量な木造住宅では、地震の揺れが大きくは伝わりません。木材にはしなやかさがあり、地震の揺れを逃がしやすい性質もあります。

また、住宅用の木材は火がついてもすぐに燃え落ちることはありません。火がついた後しばらくは表面だけが焼けて、建材としての強度は保たれます。

鉄骨は確かに火には焼けないものの、一定以上の高温になると強度を失って曲がってしまいます。鉄骨造住宅と比較しても、木造住宅は耐震性や耐火性に優れていることがメリットです。

2-4.デメリット(1)耐用年数が短い傾向にある

住宅の法定耐用年数は使用する建材によって異なり、木造住宅の耐用年数は鉄骨造よりも短い傾向にあります。住宅を手放すときに耐用年数が少なければ、売却価格が下がりやすいことがデメリットです。

ただし、耐用年数が短いといっても、住宅としての寿命が短いわけではありません。耐用年数は解体された木造住宅の築年数から平均値を算出されているからです。木造住宅はきちんとメンテナンスをすることで、耐用年数を超えても問題なく住み続けられます。

また近年では、木造の強度も耐用年数も公的に認められているため、高層ビルなどの大型建築でも木造が採用され始めています。

2-5.デメリット(2)職人によって品質に差が生じやすい

木造住宅を建てるときは、大工職人が骨組みの木材を加工したり、現場で組み立てたりします。担当する大工職人の腕によって品質に差が生じやすいことは、木造住宅のデメリットです。

もちろん、腕の良い大工職人に担当してもらえれば、品質の高い木造住宅を建てられます。注文住宅を木造で建てるときは、腕が良い大工職人のいるハウスメーカーを選ぶことが重要です。

3.木造住宅の工法|「在来工法」と「ツーバイフォー工法」の違いは?

木造住宅の工法|「在来工法」と「ツーバイフォー工法」の違いは?

木造住宅の工法には、「在来工法(木造軸組工法)」と「ツーバイフォー工法(木造壁式工法)」の2種類があります。

●在来工法

在来工法とは、基礎の上に土台を組んで、垂直の柱と水平の梁で住宅の骨組みを作る工法です。「木造軸組工法」とも呼ばれます。住宅の躯体が土台・柱・梁・筋交いといった「線」で構成される特徴があり、木材の接合部は補助金物を用いて接合します。

湿度が高く四季のある日本の気候では、調湿性に優れた木材を使った在来工法が古くから採用されています。築1000年以上の寺社仏閣にも使われている工法です。

●ツーバイフォー工法

対してツーバイフォー工法とは、2インチ×4インチの角材と合板で作ったパネルを用いて、住宅の床・壁・天井を作る工法です。「木造壁式工法」とも呼ばれます。住宅の躯体がパネルによる「面」で構成される特徴があり、強度の高い住宅を作れます。

同じ木造住宅であっても、「線」で構成される在来工法と、「面」で構成されるツーバイフォー工法では、住宅の性能が異なる点に注意してください。

住宅の気密性や耐火性、建築コストの抑えやすさでは、パネルで住宅を作るツーバイフォー工法のほうが優れています。対して、間取りや開口部の配置といった設計の自由度の高さや、ライフスタイルに合わせた間取りのリフォームをなど、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる家づくりを検討している場合は在来工法のほうがおすすめです。

注文住宅を建てることでどのような暮らしを実現したいかを考えて、合っている木造住宅の工法を選びましょう。

4.【木造注文住宅】ハウスメーカーを選ぶポイント

【木造注文住宅】ハウスメーカーを選ぶポイント

住宅を建てることは、人生の中でも大きな買い物と言えます。自分たちのこだわりを最大限取り入れて、毎日快適に暮らし続けられる注文住宅を建てるためには、ハウスメーカー選びが重要です。

最後に、木造注文住宅を建てるときにハウスメーカーを選ぶポイントを3つ紹介します。

●得意な住宅構造や工法をチェックする

ハウスメーカーには得意な住宅構造や工法が必ずあります。木造注文住宅を建てるときは、木造住宅が得意であり、かつ選択した工法での建築実績が豊富なハウスメーカーを選んでください。ハウスメーカーが得意とする分野は、公式サイトやパンフレットで確認できます。

●建築費が予算内に収まるかをチェックする

こだわりを多く詰め込んだ注文住宅は、建築費が高くなりやすい傾向があります。ハウスメーカーを選ぶときは建築費の見積もりを取って、建築費が予算内で収まるかを必ずチェックしましょう。

●ハウスメーカーの担当者が信頼できる人かをチェックする

ハウスメーカーの担当者が信頼できる人かをチェックすることも大切です。ハウスメーカーの担当者との付き合いは、入居後のアフターフォローやメンテナンスまで長く続きます。建築費の見積もりを取ったときに、担当者の人柄を見ておきましょう。

千葉県で木造注文住宅を建てたい人は、広島建設がおすすめです。広島建設では、土地探しから注文住宅の設計・建築まで、一貫したサポートで家づくりを提供いたします。

まとめ

注文住宅は木造住宅で建てることが一般的です。鉄骨造住宅と比較して、木造住宅は建築コストが安価な傾向にありながら、設計の自由度も高いメリットがあります。耐震性や耐火性にも優れた木造住宅は、長く住み続ける住まいにおすすめです。

木造注文住宅を建てるときは、木造住宅について豊富な実績があり、信頼できるハウスメーカーを選びましょう。千葉県で木造注文住宅を建てたい人は、自社一貫工事で施工ができる広島建設にご相談ください。