セキュリティ強化!一戸建てにおける防犯対策

2020.12.112023.9.12
家づくりがwakaru

一戸建ての住宅を購入する際に、一番気になる点に「防犯対策」をあげる方も多いのではないでしょうか。マンションの場合は管理人が常駐していたりオートロックなどで対策がとられている場合もありますが、戸建ての住宅はそうはいきません。また自分の家は大丈夫、とかまえている人ほど空き巣に狙われるなどの事例もあります。今回は、空き巣に狙われやすい住宅の特徴と、一戸建ての住宅における防犯対策についてご紹介します。

空き巣に狙われる住宅は戸建てが多い

警視庁が発表しているデータによると、令和元年(2019年)に発生した都内での侵入窃盗件数は約4,550件とされており、中でも住宅が全体の57.8%を占めています。

2019年の侵入窃盗の場所別発生状況

参考:警視庁 侵入窃盗の場所別発生状況

そのうち、一戸建て住宅が34.5%と高い割合を記録しているので、「我が家は大丈夫だろう」と防犯対策を怠ってしまうと、空き巣被害に遭遇する可能性が高まってしまいます。

空き巣に狙われる住宅の特徴

①明らかに留守だとわかる住宅

明らかに留守だとわかる住宅は、空き巣が侵入しやすくなります。例えば、洗濯物が干しっぱなしであったり、郵便受けがいっぱいだったり、夜の時間帯に一切電気がつかないなどがその特徴です。空き巣は人がいない時を狙って侵入します。留守が多い住宅は、より防犯対策を強化する必要があるのです。

②人通りが少ない場所にある住宅

住宅が人通りの少ない場所にある、というのも空き巣が侵入しやすい住宅の特徴です。空き巣が住宅への侵入を図る際は、念入りに下見をするといいます。人通りが多いと見つかって捕まる可能性が高いものの、人通りが少なければ他人に見つかる可能性が低いので侵入しやすいのです。人通りの少ない場所に住宅がある場合は、しっかり防犯対策をしましょう。

③高い塀がある住宅

高い塀がある住宅も、空き巣が狙いやすい住宅の特徴です。人通りの少ない場所にある住宅同様、高い塀によって人の目を遮ることができるので敷地に侵入してしまえば誰かに見られる可能性が低くなるのです。

④足場になるものがある住宅

住宅に侵入する際に足場があると、空き巣は鍵のかかっていない2階の窓などから侵入しやすくなってしまいます。足場になるものとは、物置、室外機、植木などです。この足場となるものが窓などの近くになると、空き巣は「侵入しやすい住宅だ」と目をつけるのです。

一戸建ての住宅における防犯対策

玄関のセンサーライト

①不在時は新聞をとめる

不在時は新聞をとめ、郵便受けがいっぱいにならないようにすることをおすすめします。旅行や帰省など、どうしても長時間家を留守にする場合もあります。そんなとき新聞を取らないでいると郵便受けがいっぱいになってしまい、空き巣に明らかに留守であることを知られてしまいます。新聞をとめることは、防犯対策のひとつです。郵便受けから留守であることを知られないようにしましょう。

②人感センサーライトを表につける

人感センサーライトも戸建ての住宅において防犯対策になります。空き巣の嫌うもののひとつに、光があります。光が当たることで目立ち、通報などにつながるからです。特に、防犯対策を手軽に始めたい人には玄関戸口近くに人感センサーライトはおすすめです。人感センサーライトはホームセンターなどで購入できます。

③窓に防犯フィルムをはる

窓に防犯フィルムを貼って防犯対策をすることができます。空き巣は窓の施錠部分を割り、開けて侵入をします。防犯フィルムは窓の強度を上げて、割れにくくするので手軽にできる防犯対策になるのです。

④補助錠を取り付ける

補助錠を窓や玄関のドアに取り付けて、防犯対策をする方もいます。補助錠には外付けタイプと打ち付けタイプのほか、鍵もダイヤル式、リモコン式、カード式など選ぶことができます。工事が不要で簡単に取り付けられるものもあるので、防犯対策の費用を抑えたい方は自分でつけられるものを選びましょう。

リフォームによる防犯対策

①防犯ガラスを採用する

より防犯対策を強化したい方は、防犯ガラスを採用することをおすすめします。防犯ガラスは割れにくく、空き巣が嫌う傾向があります。さらに防音にもなりますので、高い楽器を自宅で演奏したり、保管している方にもおすすめです。

②玄関の鍵を採用する

玄関の鍵をピッキング対策がとられたタイプにするのも、防犯対策になります。玄関からの侵入方法として、鍵をピッキングで解錠して侵入する手法が多くとられるので、 ピッキングしにくい鍵のシリンダー錠を選びましょう。シリンダー錠は、特殊で複雑な形状をしているので本鍵以外では開けられない構造になっています。今住宅に取り付けている鍵をシリンダー錠に変更するだけで、防犯対策ができます。それでも心配な方は、先述した補助錠をつけることをおすすめします。

③塀をフェンスなどを採用する

塀をフェンスなど、庭まで見えるようなものを採用するのも、防犯対策の一つです。先述した通り、人目につかない構造になっている住宅は、空き巣に狙われやすい住宅です。塀をフェンスなどに変更することによって一気に狙いにくい住宅になります。それに加えて防犯カメラや人感センサーライトをつけたり、鍵を変えたりするなどするとより強度な防犯対策ができますね。

警備会社に頼む防犯対策

これまで防犯対策をご紹介しましたが、それでもなお不安、より防犯対策を強化したい方は、ホームセキュリティを警備会社に依頼することをおすすめします。 それぞれサービス内容や費用が異なりますので、相見積もりをとって、自分の住宅にあうホームセキュリティを選びましょう。

まとめ

今回は空き巣に狙われやすい住宅の特徴と、一戸建ての住宅における防犯対策についてご紹介しました。防犯を強化したほうが良い住宅の特徴は、周囲の人目がつきにくい、侵入しやすい環境を作っていることです。市販の防犯グッズでも防犯対策はできるものの、リフォームなどで強化したほうがより安心ですね。快適な生活を送るためにも、しっかり戸建ての住宅の防犯対策をしましょう。