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2021/9/24

コラム

布基礎・ベタ基礎とは?各特徴とメリット・デメリットを徹底比較!

布基礎・ベタ基礎とは?各特徴とメリット・デメリットを徹底比較!

住宅の基礎は地面に埋まっており、普段はなかなか目にする機会がありません。しかし住宅の頑丈さや耐久性は基礎によって大きく左右されるため、長く住み続けたい場合は基礎をしっかり作っておく必要があります。

今回は、日本の住宅で多く採用される布基礎・ベタ基礎の概要とそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。住宅の基礎についてしっかり知っておくことで、無駄なコストを省きつつ快適な住まいづくりを実現できるでしょう。

1.そもそも住宅における「基礎」とは?

そもそも住宅における「基礎」とは?

日本で住宅を建てる際はまず「基礎」と呼ばれる土台を設け、その上に建物を作ることが一般的です。基礎は主に鉄筋とコンクリートでできており、建物の重さを支えるとともに外の振動や湿気などから建物を保護する緩衝材のような役割を果たします。

日本の住宅で多く採用されている基礎は、「布基礎」と「ベタ基礎」の2種類です。いずれの工法もまず地面を掘り下げて砕石と捨てコンクリートで平らにならし、その上に基礎を配置します。

1-1.布基礎の構造

日本に古くから存在する布基礎は、逆T字状の断面を持つ鉄筋コンクリート入り基礎を柱や壁などの下に打ち込む工法です。布基礎を上から見ると、ちょうど柱と柱をつなぐ線のように見えます。

基礎のない部分にはしばしば薄い防湿用コンクリートを敷き詰めますが、防湿用コンクリートには建物を支えられるほどの強度がありません。そのため、布基礎は点と線で建物を支える構造となります。

建築基準法関連法令で定められている布基礎の立ち上がり部分の高さは、地上から30cm以上、厚さは12cm以上です。また 基礎を地中に埋める「根入れ」の深さは24cm以上、底盤の厚さは15cm以上となります。

(出典:「建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件」)

1-2.ベタ基礎の構造

阪神大震災以降に広まったベタ基礎は、地盤全体にまんべんなく鉄筋コンクリート入り基礎を配する工法です。ベタ基礎を上から見ると、柱や壁はもちろん床面にあたる部分もぶ厚い面状の基礎で支えられています。そのため建物の重さが分散されやすく、耐震性を高めることが可能です。

建築基準法関連法令では、ベタ基礎の根入れの深さを原則12cm以上、底盤の厚さを12cm以上と定めています。なお、立ち上がり部分に関する規定は布基礎と同じです。

(出典:「建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件」)

2.布基礎のメリット・デメリット

布基礎のメリット・デメリット

ベタ基礎と布基礎はそれぞれ向き不向きがあり、どちらかが優れているというわけではありません。どちらを選ぶか迷った場合は、地盤の強さ・地域・コストなどの観点から慎重に選ぶことが重要です。

ここでは、布基礎の主なメリット・デメリットについて解説します。

2-1.メリット(1)ベタ基礎と比べてコストを抑えられる

布基礎の場合、基本的に柱や壁部分のみに基礎を配置します。建物全体に基礎を施すベタ基礎と比べて鉄筋やコンクリートの使用量が少なく、材料費・輸送費・人件費などを抑えやすいことがメリットです。

家づくりのコストを抑えたい場合や基礎以外の部分にこだわりたい場合は、布基礎がおすすめです。

2-2.メリット(2)部分によっては強度がベタ基礎よりも高まる

布基礎は、ベタ基礎よりも根入れを深くするよう定められています。深い根入れを行った箇所ほど揺れに対する抵抗力が上がるため、部分的な強度をベタ基礎よりも高めることができます。

鉄骨部分に荷重が集中しやすい鉄骨住宅や、地面が凍結しやすい雪国の住宅などにも、布基礎が適しています。

2-3.デメリット(1)ベタ基礎と比べて耐震性が劣る

面ではなく点と線で支える布基礎は、ベタ基礎と比べて耐震性がやや劣ります。

また、基礎の安定性が地盤の強さに左右されやすいことも布基礎のデメリットです。弱い地盤の上に布基礎の建物を建てた場合、基礎の一部だけが沈んで建物の傾きやゆがみなどを引き起こす恐れがあります。

一方で、もともと強い地盤の土地やすでに地盤改良を行った土地であれば、布基礎でコストを抑えつつしっかりした住宅を建てられるでしょう。

2-4.デメリット(2)シロアリ被害に遭う可能性がある

布基礎の床下部分は、地面がむき出しになっていることも少なくありません。この場合地面の湿気が建物へ伝わりやすくなり、木材の腐食やシロアリ被害のリスクが高まります。防湿用コンクリートや防湿用フィルムを敷くことでリスクを軽減できますが、ベタ基礎と比べると耐食性やシロアリへの耐性は低めです。

シロアリ対策として、防蟻処理を施したり湿気を逃がすための通気口を設けたりする方法もあります。ただし通気口を作ると床下に冷気が入りやすくなるため、並行して冷え対策を行うこともポイントです。

3.ベタ基礎のメリット・デメリット

ベタ基礎のメリット・デメリット

現在は多くの木造住宅にベタ基礎が採用されており、大手建築会社のなかにはベタ基礎を標準仕様とするところも少なくありません。また地盤の強さが一定以下と判断された土地では布基礎が許可されず、ベタ基礎一択となります。

ベタ基礎の主なメリットとデメリットは、布基礎とほぼ反対です。

3-1.メリット(1)耐震性に優れている

ベタ基礎は建物の荷重を面で支えるため力が分散されやすく、布基礎よりも耐震性を高めやすいことが特徴です。鉄骨住宅と比べて、木造住宅は力が分散されやすい構造のため、特定のポイントに荷重がかかりにくい木造住宅にも、ベタ基礎が適しています。

ただし、ベタ基礎が必ずしも耐震性が高いわけではありません。鉄筋の量が少なかったりコンクリートが薄かったりすると、かえって布基礎よりも耐震性が下がることがあります。

3-2.メリット(2)湿気・シロアリ被害を防げる

ベタ基礎は床下すべてが厚いコンクリートで覆われており、建物と地面が直に接しない構造となっています。そのため湿気による木材の腐食やシロア被害を防ぎやすいことも、大きなメリットのひとつです。

特に木造住宅の場合、湿気を防げるかどうかは住宅の品質維持に大きく関わります。木造住宅のメンテナンスの手間を省いて長く住み続けたい場合は、ベタ基礎がおすすめです。

3-3.デメリット(1)コストが高くなる

建物の大きさが同じ場合、布基礎に比べてベタ基礎は多くの鉄筋とコンクリートを消費するため、材料費がかさんでしまいます。

また、布基礎に比べて多くの残土が発生します。そのため、ベタ基礎では材料費に加えて残土の輸送・処理費用や人件費が増えやすいことがデメリットです。

3-4.デメリット(2)寒冷地には向いていない

寒冷地では気温の低下によって地中凍結することがあります。地中凍結すると地面が膨張して基礎を押し上げ、建物に大きなダメージを与えることがあります。

そのため、寒冷地で住宅を建てる際は温暖な地域よりも深い根入れが必要なため、寒冷地ではコスト面を重視して布基礎が選ばれやすいです。

4.【比較】布基礎・ベタ基礎はどちらが良い?

「布基礎よりもベタ基礎のほうが強い」と考えられがちですが、布基礎でも根入れの深さや鉄筋とコンクリートのバランスなどを工夫することで十分な強度を得られます。また、工期については布基礎もベタ基礎もほぼ同じくらいです。

結論として、布基礎とベタ基礎のどちらが適しているかは地盤の強さ・地域・予算などによって変わります。また、建築会社によって布基礎とベタ基礎のどちらを得意とするかもさまざまです。同じ工法でも建築会社によって仕様が異なるため、じっくり比較して安心できる建築会社を選びましょう。

まとめ

日本の住宅で多く採用されている基礎は、建物全体を点と線で建物を支える布基礎と面で支えるベタ基礎の2種類です。

一般的にコスト面では布基礎、耐震性や湿気・シロアリ対策ではベタ基礎が有利と言われていますが、両者にはそれぞれ一長一短があります。住宅を建てる際は、信頼できる建築会社と相談いただき地盤の強さ・地域・予算などさまざまな観点から基礎を選びましょう。

千葉県を拠点とする広島建設は、住宅事業から建設事業まで幅広く対応しており、地域に根ざした家づくりをサポートしています。最小限のコストで安心できる家づくりを実現したい方は、ぜひ広島建設へご相談ください。

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