ブログ

2021/9/27

コラム

二世帯住宅の間取りはどう決める?事例から学ぶ間取り決めのポイント

二世帯住宅の間取りはどう決める?事例から学ぶ間取り決めのポイント

二世帯住宅とは、親世帯・子世帯が同じ建物内で生活するための住宅に該当します。二世帯住宅の間取りは一般的な住宅と異なる点が多いため、注意点をふまえたうえで設計しなければいけません。

この記事では、二世帯住宅の間取りタイプの種類と特徴、決め方のポイントを解説します。二世帯住宅の間取りのよくある失敗事例も紹介するため、親世帯・子世帯がいずれも安心かつ快適に生活できる住宅を建てたい人は、ぜひ参考にしてください。

1.二世帯住宅の主な間取りタイプ3選|各タイプのメリット・デメリット

二世帯住宅の主な間取りタイプ3選|各タイプのメリット・デメリット

二世帯住宅にはさまざまな間取りタイプが存在し、いずれを選択するかによって、暮らしぶりが変化します。二世帯住宅の主な間取りタイプは、完全同居型・完全分離型・部分共有型の3種類です。それぞれの間取りタイプの概要は、以下の表をご覧ください。

完全同居型 玄関やキッチン、浴室のすべてを二世帯で共有するタイプ
完全分離型 玄関やキッチン、浴室のすべてを世帯ごとに設置するタイプ
部分共有型 「玄関のみ」「キッチン、浴室のみ」など、一部の設備・部屋を二世帯で共有するタイプ

以下では、三種類の間取りタイプのそれぞれについて、メリット・デメリットを紹介します。

1-1.完全同居型

完全同居型とは、玄関・キッチン・トイレ・浴室・リビングなどのすべてを二世帯で共有する間取りタイプです。完全同居型を選択した場合、親世帯・子世帯は、大規模な一戸建てにおいて大家族で居住するように生活します。

完全同居型を選択するメリット・デメリットは、以下の通りです。

〇メリット

  • ● 親世帯・子世帯で家事や子育てを助け合うことができる
  • ● 二世帯住宅の中では、建築費用が安い
  • ● 将来的に一世帯へ移行したとしても、住み続けられる

〇デメリット

  • ● 世帯ごとのプライバシーを確保しにくい
  • ● 世帯ごとの光熱費の把握が困難である

親世帯・子世帯の距離感が近いことは、メリットにもデメリットにもなり得ます。二世帯の生活スタイルや性格が異なる場合はストレスに感じるケースも多いため、話し合いが必要です。

また、キッチン・トイレ・浴室などを共有すると、世帯ごとの光熱費を明確に分けられません。そのため、どのような形式で費用負担するかをあらかじめルール化し、お互いに納得できるように支払う方法を決めることが大切です。

1-2.完全分離型

完全分離型の参考プラン

完全分離型とは、玄関・キッチン・トイレ・個室などのすべてを二個ずつ設置し、親世帯・子世帯が独立した生活を送れる間取りタイプです。完全分離型をさらに細かく分類すると、階によって世帯の居住スペースを分けるタイプ・建物を縦に区分するタイプの二種類に分けられます。

完全分離型を選択するメリット・デメリットは、以下の通りです。

〇メリット

  • ● 世帯ごとのプライバシーを確保しやすい
  • ● 光熱費を世帯別に把握できる

〇デメリット

  • ● 二世帯住宅の中では、建築費用が高い
  • ● 意識的なコミュニケーションを図らなければ、交流が難しい

完全分離型を建設するためには、ニ軒の住宅を建てる場合相当の費用を要するケースもあります。また、完全分離型は、マンションに居住しているかのような味気なさを感じる人も存在する間取りタイプです。

その反面、完全分離型には、世帯ごとのプライバシーを確保し、生活スタイルの違いによるストレスを軽減できるメリットが存在します。高熱費を世帯ごとに把握し、経済的なトラブルを防止できる点もメリットです。

1-3.部分共有型

部分共有型の参考プラン

部分共有型は、親世帯・子世帯の考えに応じて、設備・部屋の一部を共有する間取りタイプです。たとえば「玄関のみを共有する」「キッチン・浴室のみを共有する」などの間取りが検討されます。部分共有型を選択するメリット・デメリットは、以下の通りです。

〇メリット

  • ● プライバシーとコミュニケーションのバランスをとりやすい
  • ● 完全分離型と比較すると、建築費用を抑えられる

〇デメリット

  • ● 完全分離型ほど、世帯ごとのプライバシーを確保できない
  • ● 共有する設備、部屋を使用する際には、他の世帯への配慮が必要である

部分共有型の建築費用を極力抑えるためには、キッチン・浴室といったコストがかさみやすい設備・部屋を共有する方法がおすすめです。ただし、キッチン・浴室を共有することで両方の世帯にストレスがかかるケースもあるため、注意しましょう。

2.【タイプ別】二世帯住宅の間取りにありがちな失敗事例

二世帯住宅の間取りによっては、親世帯・子世帯のいずれかもしくは両方が不便を感じるケースもあります。二世帯住宅の失敗事例をあらかじめ把握することにより、リスクヘッジに努めましょう。

以下では、二世帯住宅の間取りで起こりやすい敗事例を紹介します。

2-1.「共用部分」に関する失敗

完全同居型・部分共有型は、一部もしくはすべての設備・部屋を親世帯・子世帯で共有する間取りタイプです。その結果、以下のような失敗が生じるケースも存在します。

  • ● リビングが共有で、友人を招きにくい
  • ● 嫁に合わせてキッチンを設計したため、母親が使いにくい
  • ● 玄関の収納スペースが足りず、靴で溢れる

キッチンは、主に使用する人は誰かを想定し、利便性を確保することが大切です。収納は同居する家族の人数を考慮し、十分なスペースを用意しましょう。

2-2.「ライフスタイルの違い」に関する失敗

親世帯・子世帯は生きた時代が異なるため、ライフスタイルに違いが生じることもあります。ライフスタイルの違いによって起こりやすい失敗事例は、以下の通りです。

  • ● 玄関を共有しているが、帰宅時間を監視されているかのように感じる
  • ● 音が気になり、好きな時間に入浴できない

玄関を共有する場合は特にストレスを感じやすいため、注意する必要があります。浴室やリビングを共有する場合はあらかじめお互いの要望をふまえ、使い方のルールを決めてストレスの軽減を図りましょう。

2-3.「親の介護」に関する失敗

二世帯住宅の間取りは、親の介護が必要になったときまで想定し、決めることが理想です。以下のような失敗事例を参考に、将来的にも困らない間取りを決めてください。

  • ● 浴室が共有で、訪問介護を受ける際、ヘルパーが気兼ねする
  • ● 親世帯の寝室からトイレが遠く、排泄介助を行いにくい

介護を想定する場合、トイレ・洗面所は、親世帯の居住スペースに近い場所へ設置する方法がおすすめです。予算に余裕があればバリアフリーの二世帯住宅を設計し、介護が必要になった場面に備えてもよいでしょう。

3.失敗しない二世帯住宅の間取りの決め方・ポイント

失敗しない二世帯住宅の間取りの決め方・ポイント

最後に、二世帯住宅の間取りの決め方のポイントを解説します。住宅の購入は、「人生で最大の買い物」と言えるほど多額の出費を伴うため、簡単にやり直すことが困難です。二世帯住宅を建てた後に後悔する事態を避けるためには、下記のポイントを意識しましょう。

〇親世帯の老後の生活

早い人は60代、一般的な人であっても70代後半から80代には、介護を必要とする生活が始まります。二世帯住宅の間取りは、親世帯の老後生活を考慮して、長く安心して生活できるように設計しましょう。トイレ・浴室はバリアフリー設計を採用すると、将来的にも安心です。

〇プライバシーの確保

家族で生活するとは言え、それぞれのプライバシーがまったく確保できければ、ストレスを感じることがあります。「ミニ書斎を設ける」など、家族の一人ひとりが自由に過ごせるスペースを用意すると、ストレスの軽減が可能です。また、親世帯・子世帯の寝室は極力距離をとっておくと、プライバシーを確保できます。

〇家事の分担

完全同居型・部分共有型を選択する場合、親世帯・子世帯の共有設備が存在するため、家事も分担することが理想と言えます。掃除・洗濯・料理など大まかな家事の分担をあらかじめ話し合い、担当する人が作業しやすい間取りを設計しましょう。

まとめ

二世帯住宅の間取りタイプには、完全同居型・完全分離型・部分共有型などの種類が存在します。いずれの間取りタイプを選択するにしても、親世帯の老後の生活まで考慮すること・お互いの世帯のプライバシーに配慮することなどが大切です。

広島建設でも、二世帯住宅の間取りや設計に関する相談を受付けています。プロのアドバイスをもとに、親世帯・子世帯が幸せに生活できる二世帯住宅を設計・建築したい人はぜひ広島建設に相談ください。

  • 注文住宅

SHARE

  • フェイスブイック
  • ツイッター
  • ライン

こちら記事もおすすめです

ページトップに戻る